コースマップ

地元では“アワイチ”と呼ばれている淡路島一周150kmを走るこの「淡路島ロングライ ド150」

毎年全国から数多くのサイクリストが参加するロングライドイベントだが

多くの参加希望に応えるため、今年は参加定員をさらに100名増やすことになった

2018年9月24日、総勢2,300名のサイクリストが“アワイチ”にチャレンジする!

 

高低表

※高低表はクリックすると拡大表示。コースマップはクリックすると詳細図(PDF2ページ分)が表示されます

未明から集合した2,300名の大集団が夜明けとともに国営明石海峡公園から順次スタート!

▲海岸沿いのまだ暗い公園内の道路に整列してスタートを待つ参加者

「淡路島ロングライド150」のスタート地点は淡路島と本州(神戸市)をつなぐ明石海峡大橋のたもとからほど近い国営明石海峡公園。大会当日は朝が明けないうちから参加者とそのサポーターの大集団がぞくぞくと集合、海岸沿いのまだ暗い公園内の道路に2,300名(今年から募集定員が100名増に)のサイクリストが長い列を作ってスタートを待つ。

▲スタート後、島の東海岸を走る国道28号線を南下

 

▲洲本ASでは暖かい豚汁やおにぎりなどを用意

東の海から日が昇り始めたころ、スタートの合図とともに次々と参加者が出発していく。スタートは、カテゴリーA、カテゴリーBという順に行われ、いずれのカテゴリーも数人ずつにわかれて出発していく。なお、カテゴリーAは脚力に自信がある参加者向け、カテゴリーBはアワイチをゆっくり楽しみたい参加者向けだ(走る距離はどちらも同じ)。

「淡路島ロングライド150」は淡路島を時計回りに一周するが、淡路島の北端に位置する国営明石海峡公園を出発したあと、参加者は島の東側海岸線、国道28号線を南下する。最初の休憩所である洲本AS(エイドステーション)までは市街地や海沿いを走るほぼフラットなコースだ。

スタートから約28km地点に設定された洲本ASでは、例年ボランティアの方々によって「豚汁」や「おにぎり」などが用意されている。スタート前に朝食をとれなかった人にはとくにありがたいサービスだ。

序盤のフラットロードから一転、平均勾配8%という手応え十分な立川の峠を駆け上がる!

▲立川の峠は平均勾配8%という手強い上り坂。自転車を降りて押す参加者も多い

洲本ASからは島の東海岸を県道76号線に沿って南下する。しばらくはほぼ平坦なコースだが、35kmを越えたあたりから最初の難関となる立川の峠が始まる。ここは平均勾配8%というかなりの上り坂。峠の後半ではたまらず押し歩きするサイクリストが増えてくる。無理して重いギヤで走って足に負担をかけたりしないように、低いギヤで余裕を持って走り切ろう。

峠を越えると今度は一気にきつい下り坂となる。スピードオーバーでコーナーを曲がりきれないアクシデントも起こりがちなので、ビギナーはとくにこの区間での下り走行には注意しよう。

▲難所の立川の峠を抜け「南淡路水仙ライン」に入る

峠道を下りきると、「南淡路水仙ライン」と呼ばれるルートになる。海岸線のすぐそばを走るこの道は、天候がよければ碧く輝やく瀬戸内海の景色がサイクリストを楽しませてくれる。ただし、風が強いときは防波堤を乗り越える波しぶきが道路まで容赦なく降り注ぐことがあるので十分注意して走行しよう。

快適なシーサイドロード“南淡路水仙ライン”のあとはアワイチ最大の難所最大勾配15%にも達する山岳路をクリア

▲開けた峠道から巨大な “大鳴門橋”の雄姿が現れる

 

▲灘ASから先はきつい峠が連続。最大勾配15%に達する上りも!

「南淡路水仙ライン」を走り抜け、スタート地点から59kmほど進んだところに2番目のエイドステーション、灘ASが現れる。灘ASでは例年「ちとり絲温(にゅう)そうめん」などの淡路島の名産品や、白玉入りの「おしるこ」などの地元の逸品でサイクリストをもてなしてくれる。この灘ASの先には“アワイチ”最大の難所が待っている。ビギナーはこの灘ASで休息とエネルギーを補給を心がけ、この先の難所に備えよう。

 

▲上り切った峠からは雄大で穏やかな瀬戸内海が望める

灘ASを出発すると、灘地野、阿万塩屋町、大鳴門橋の各区間にはきついアップダウンの難所が待っている。平均勾配は8~11%、最大勾配はなんと15%に達する。ギヤの選択に注意し、無駄な体力消耗や足への過度の負担を避けるようにしたい。さらに、通過時間が昼頃になるので晴天であれば強い日射や気温の上昇が予想される。適切な水分補給も忘れないように心がけよう。 いくつかの難所を越え、最後の峠付近までたどり着くと、瀬戸内の美しい海の風景が見渡せるポイントがある。天気がよければ鳴門海峡を跨ぎ四国(徳島県鳴門市)に続く巨大な “大鳴門橋”の姿を見ることができる。

コース後半戦、瀬戸内の輝く海を眺めつつ島の西岸「淡路サンセットライン」を北上

▲夕暮れ時はきれいな夕日が見られる「淡路サンセットライン」

 

▲慶野松原ASでも地元特産の補給食で参加者をサポート

見事にアワイチ最大の難所をクリアすると、観光スポットでにぎわう南あわじ市の市街地をしばらく進む。その後コースは海岸線から少し内陸に入り、再び海岸線に出てルートをとる。そしてスタートから96km進んだ地点で慶野松原ASに到着する。ここまででコース全体の三分の二ほどをクリアしたことになる。慶野松原ASから先、ルートは島の西海岸を走る県道31号線を北上。この道は瀬戸内海に沈む美しい夕日が見られることから「淡路サンセットライン」と呼ばれている。

左手に瀬戸内海を眺めフラットで走りやすい「淡路サンセットライン」を快調に進むと最後のエイドステーションであり夏場は海水浴場としても賑わう多賀の浜AS(スタートから115km地点)が現れる。淡路島といえばタマネギの産地として知られているが、多賀の浜ASでは例年、特産の甘い玉ねぎで作ったスープが提供される。また、竹に巻いて香ばしく焼き上げた竹輪も参加者に好評。

▲最後のエイドステーション、多賀の浜AS

 

多賀の浜ASを出発し、さらに淡路サンセットラインを北上。ここまで来れば「淡路島ロングライド150」も最終シーン、ゴールまではあと30kmほどだ。北に進むにつれて、海の向こう側に明石や神戸の町並み小さく見え始める。

 

明石、神戸の町並みに続き明石海峡大橋が見えてくる、ゴールはもうすぐそこだ!

▲巨大な明石海峡大橋が姿を現す、ゴールは近い!

北上を続け、町並みがだんだん大きくはっきりと見えてくるようになると、今度は前方に明石海峡を跨ぐ明石海峡大橋が姿を現す。全長3,911m、橋脚の高さ283m、中央部分(主塔の間)の長さだけでも1,991mもある巨大な橋だ。 明石海峡大橋の下をくぐればゴールまではあと少しだが、その前に最後の難関がある。だらだらと続く長い上り坂だ。勾配はそれほどでもないが、150kmあまりを走破してきたサイクリストにとって、このひたすら続く上りは最後の試練となる 。

▲制限時間の16時30分までにゴールできれば見事完走!

 

しかしこのだらだら坂をクリアすればゴールの国営明石海峡公園はすぐそこ、淡路島をグルッと一周したことになる。今朝出発した公園に制限時間内に戻ることができれば、見事完走! 完走者がゴールラインを通過するたびにオフィシャルDJの祝福コールが会場内に響き、事務局から「完走証」が授与される。